天に意志がある。としか、この若者の場合、おもえない。天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき、惜しげもなく天に召しかえした。この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた。(完)
「司馬遼太郎 竜馬がゆく(八)」
これは司馬遼太郎氏が、「竜馬がゆく」の巻末に記した有名な文章。船中八策→大政奉還→龍馬暗殺と言う怒涛の流れを見事に書き終えた後、司馬氏が辿り着いた龍馬に対する最後の言葉。
本当に何度読んでも、身震いするくらいの名文です。
ミーハーと呼ばれるかもしれませんが、私も坂本龍馬が大好きで常々、「ああいう人間になれればなぁ」と思いながら生活をしています。が、龍馬に近づくどころか、どちらかと言うと年々、遠ざかっているような気さえして恥ずかしい限りです。
そんな話はこれくらいにしまして、来年の大河ドラマの主人公はその龍馬さんですよね。その影響?というのもありまして、色々と龍馬さんについて調べていたらこんな検定を見つけましたのでご紹介します。
「坂本龍馬 幕末歴史検定」
こんな検定があったんですねー。そう言えば、第一回の開催だった去年も話題になっていたような・・・。
この検定を見て真っ先に思ったのが、「どんな問題がでるんだ?」と言う事。よくよく見てみると検定のレベルは、脱藩、初級、中級の3段階に分かれており、脱藩が一番やさしく、中級が最も難解であるようです。例えば、脱藩クラスだと、「坂本龍馬は、何藩の出身か?」や、「龍馬の最も近しい姉の名前は何?」と言った基本問題ばかり。しかし、中級になると「龍馬が佐久間象山に習った学問は何?」や「坂本龍馬が暗殺された日、直前まで現場にいた菊屋峯吉が龍馬に頼まれて買いに行ったのは?」など、記憶の奥底から引っ張り出してこなければ解けない問題がたくさん出てきます。
初級の練習問題の一部を紹介します。一度やってみて、簡単だと思われる方は合格出来るかもしれませんよ。
①龍馬に頼まれて勝海舟のボディーガードをした人物は?
岡田以蔵
寝待の藤兵衛
中岡慎太郎
中村半次郎
②坂本龍馬が暗殺されたときに、宿としていた店の屋号は?
池田屋
酢屋
寺田屋
近江屋
③龍馬が脱藩した日は?
5月24日
7月24日
3月24日
3月3日
④龍馬の婚約者として、一生独身を貫きとおした女性は?
平井加尾
お登勢
千葉佐那子
大浦お慶
⑤高杉晋作が結成した藩士と藩士以外の武士・農民からなる混成部隊の名称は?
陸援隊
奇兵隊
白虎隊
抜刀隊
一応、答えを書いておくと、①=岡田以蔵、②=近江屋、③=3月24日、④=千葉佐那子、⑤=奇兵隊となります。
これがこの検定の初級問題で、検定全体の平均的な難易度になるのだと思います。上の5問がすらすら解けた人は中級に、難しく感じた人は脱藩に、ちょっと思い出せば大丈夫と言う方は初級に挑戦するというのがいいのではないでしょうか。
ちなみに、何点取れば合格と言うのではなく、受験者全体の上位◯%が合格という形となるようで、初級は受験者全体の上位70%、中級は受験者全体の上位30%に入れば合格になるようです。また、女性の受験者も意外に多いようで受験者全体の31%は女性だったようです。(坂本龍馬 幕末歴史検定 実施概要)
次回の開催は2010年の3月21日。場所は東京・京都・長崎・高知で行われるようです。準備期間はまだ十分にありますし、もしも、会場がお近くにあれば受けてみてはいかがですか?
坂本龍馬幕末歴史検定の詳細はこちらから確認して下さい。
坂本龍馬 幕末歴史検定 公式サイト
【関連書籍】
和をテーマとしたウェブデザインを探していたら、つい先日にリニューアルされたばかりという株式会社セラクさんのウェブサイトを発見しました。
静的でありながらも深さを感じさせるようなテーマの選び方、そして見事なアートワークに目を見張るばかりです。
めっちゃかっこいい!
IT企業のウェブサイトとして、また、企業サイトとして一般的である画面レイアウトやデザインをあえて大きく変え、また、「和の美」というデザインコンセプトを掲げて取り組んだ今回のサイトデザインは、私たちが日本に属する企業として、その高い技術力や豊かな感性などに誇りを持ち自信をもって世界に発信しようという姿勢と、厳しい経済環境下だからこそ今までにないような新しいチャレンジを行い、当社の企業理念のひとつである「変化にチャレンジする」を体現するという強い意志とメッセージが込められています。
「和の美」をテーマに、斬新なアプローチでウェブサイトをリニューアル~イラストレーター:ウラ タダシ氏を迎え、日本画法を用いたアートワークを採用~ | エキサイトニュース
サイトの左側に表示されているメニューを非表示にして、絵と音楽をメインに鑑賞することもできます。
こんな感じ
一つの大きな絵を徐々にスライドしながら流れていくようなスタイル。
マップもついているので、そこから自分の好きな一コマを選んで見るのも楽しい
このアートワークを担当されたのはイラストレーターのウラタダシさん。
先日記事に書いた和のFlashが美しい多田屋のサイトのイラストを担当されたのもウラタダシさんです。
今回の件で、ブログや作品を色々拝見させていただいたのですが、世界観がすごく好きで一気にファンになってしまいました。柔らかな色彩の作品は優しい気持ちになり、今回のようなヴィヴィッドな作品の中にもどこか心の安らぎを感じさせてくれます。
語彙が少なくて、この気持ちを上手く表現出来ないのがもどかしいです。
ウラタダシさんによると
この絵はセラクを水に、セラクに関わる全ての人々を花鳥に見立てています。
日本的な四季を、「抽象/具象」「モノクロ/カラフル」「静/動」「日/月」など、多くの相反するモチーフの調和で描くことで、言葉では言い表せない「普遍的な日本の美」としてのJapanese identityを描きました。
uralog: 株式会社セラク | SERAKU Co., Ltd.
とのこと。
相反するモチーフを一つの絵の中におさめているのにも関わらず、どこかほっとするような作品に仕上がっているのは、私たちの心の奥底に刷り込まれたアイデンテティに訴えかけるのかもしれないですね。
昨日からずっとこのサイトばっかり見ています。
インターネットで社会の発展に貢献する 株式会社セラク
海外にも和のテイストが盛り込まれたデザイン壁紙がたくさん作られています。始めから意識して和のデザインを作ったのか?出来たものがたまたま和のテイストに仕上がっていたのか?と言うのは不明ですが、どこか和の要素を感じさせるすばらしい壁紙がいくつかありました。
今回は、その海外でデザインされた和テイストの壁紙を18枚程集めましたのご紹介します。
Wallpaper of the Week #75 – David Mascha
ダークな背景にビビットなピンク・グリーンの差し色が印象的。どこか和の雰囲気を感じさせます。
Grunge Wallpaper – Mk 1
モダンでグランジな雰囲気のモチーフと日本語の組み合わせ。色使いのバランスが絶妙。
Katana Wallpaper by zesly
キリッとした刀の壁紙。できる男のデスクトップ!というイメージです。
Wallpapers – koi by marlowe
鯉を大胆にデフォルメしたモチーフが印象的。シンプルな形なのに色々と想像が広がります。
Raindrops Wallpaper by richardxthripp
モノクロームが印象的な雨だれ。詩的な空気感。
DESKTOPOGRAPHY by Alexander Radsby
どこか3Dを思わせる日本庭園。細かいところも手が込んでいます。バンビっぽい鹿がかわいい。
Spring is coming by *WoW-Sky
「Spring is coming」という名前が付けられた春らしい一枚。桃色でキュート!乙女心を刺激します^^
Parasol by stargirl82390
桜の木の下にぽつんと置かれた蛇の目傘。テーマのギャップが面白いですね。
Wallpapers – This is the Day by Intifada
「今日がその日(This is a day)」と名づけられた作品。黒髪に花をさし、彼女はどんな一日を迎えるのでしょうか?
4 seasons by vxside
クールなイメージの中に配置されたそれぞれの季節。うつろいの美しさを感じさせます。
asian by Feni-x
「龍」という文字がインパクトになっているアジアンテイストな壁紙。こうやってみると、漢字って形がカッコいい!
Desktop Wallpapers by n.design studio
ここから下の壁紙は「n.design studio」の作品です。
流石ハイクオリティな壁紙ばかりですね。配色、流れるような線の使い方がいつも素敵で、見ていてうっとりします。
以上、18枚。
お好きな壁紙は見つかりましたか?お気に入りになりそうな物が見つかった!と言う方が一人でもいれば本当に嬉しいです。この海外の壁紙紹介は今後もちょくちょくやって行こうと思います。また楽しみにしていて下さい。
今回は「n.design studio」さんの鳳凰を壁紙にしてみました。凄く可愛くてお気に入り♪
これから紹介する壁紙用の画像は、海外の「Visipix」と言うサイトでまとめられたものになりす。被っているものも多少ありますが、絵画や書、彫刻などを全部合わせると、6000を超える膨大なデータがこのサイトにはあります。これだけあれば、必ずお好きな壁紙が見つかると思います。
今回は、私の個人的な趣味になるのですが、厳選したものを一部紹介します。
歌川国芳
国芳は江戸時代末期の浮世絵師。同じ時代を生きた歌川広重や葛飾北斎などと比べると、当時はあまり評価がされていなかったようですね。事実、国芳が高い評価を受け始めたのは20世紀も後半になってからの事です。後、国芳は無類の猫好きで絵を描く時にもいつも懐に猫を入れていたようです。(歌川国芳 – Wikipedia)
歌川国貞
歌川国貞、後に3代目・歌川豊国。面長猪首型の美人画が特徴で、江戸末期には、「豊国にかほ(似顔)、国芳むしや(武者)、広重めいしよ(名所)」とうたわれるほど人物画に定評がありました。ちなみに、世に出した作品の数は浮世絵師の中で最も多いみたいですよ。(歌川国貞 – Wikipedia)
葛飾北斎
江戸時代を代表する浮世絵師である北斎ですが、意外とフワフワした所があったようで、生涯に改号(名前を変える)する事30回、転居する事93回とあまり地に足が付いてないような部分もあったみたいですね。ひどい時には、一日に3回も転居したみたいですよ。(葛飾北斎 – Wikipedia)
参考までにひとつ壁紙に設定してみました。
この他にも色々な画像を壁紙に試してみましたが、基本的に縦長の画像は、そのままだとあまりしっくり来ないので、壁紙にする時はPHOTOSHOPなどで少し加工した方がキレイにできると思います。
今回紹介したのは、国芳、国貞、北斎の三人のみですが、他にも歌麿や尾形光琳などたくさんの日本画がこのサイトにはありました。壁紙としては、少しサイズが合わないかなぁと思う部分もあるのですが、掲載されている日本画があまりにも美しいのでそんなに気にならないと思います。
他の壁紙も見たい方はこちらから
Visipix
「YORITSUKI」は、日本の温泉をテーマとした和風のハイクオリティなアイコンと壁紙です。
如何にも日本伝統的な旅館がモチーフとなっています
グラフィックデザインのhybridworksさんの作品
壁紙・アイコン共にディテールまで作りこまれています
壁紙は、紅葉の美しい風景を風情のある旅館から眺めているようなビュー
こちらは壁紙の夜バージョン。
昼・夜両方のバージョンがあります。
アイコンは檜風呂や「湯」ののれんなど、懐かしいモチーフが満載。
しかも、その全てが美しく、見ているだけでうっとり
こんな風に、景色がいい温泉でまったりと日々の疲れを癒したいですねー
とりあえず、デスクトップに壁紙とアイコンを配置して、仕事の合間に眺めては気持ちをリフレッシュさせています
ダウンロードは以下から
Yoritsuki | HYBRIDWORKS