写真で見る大正時代の人間模様
大正時代という言葉から連想されるものを考えた時、私の頭に真っ先に浮かんできた言葉が「大正デモクラシー」。
広辞苑によると、「大正期に顕著となった民主主義(デモクラシー)的・自由主義的風潮のこと」となっています。
年代は、日露戦争に勝利した後の1910年代から、第一次世界大戦の戦争特需があった1920年代頃。
この頃の日本は、急速に力をつけて世界各国から先進国の一員として認められ始めていました。
それと同時に資本主義経済も急激な発展を見せ、「成金」などと呼ばれる、にわかセレブまで現れ始めました。
私のイメージの中で、この「成金」という言葉が非常に強く残っているのでしょう。
「大正時代デモクラシー」やそれに近い「大正ロマン」という言葉の中には、
多分に「華やかさ」というイメージが刷り込まれています。
事実、そういう華やかな暮らしをしていた人がたくさんいたんでしょうが、恐らくそれは、歴史の中のほんの一面。
教科書に出てくるような特殊な人物群だったんでしょう。
私は今回、自分の知識の不足からきた「大正デモクラシー」「大正ロマン」=「華やか」という
安易で間違った考え方の反省も込めて、教科書に出てこないような普通の人々の暮らしぶりを
写真を通して紹介したいと思います。
勿論、それらの写真も歴史の中のほんの一面。
様々な生活の営みがある中から、一部のみを抜粋したもの。
しかし、そこには教科書には載ってなかった大正時代の何かがあると思います。
【薪拾いをしている女の子】
こんな笑顔を出来る子が現代にいるのかと思えるほどの、屈託の無い可愛い笑顔。
【仕事の休憩中に笑顔を見せる村娘】
女は愛嬌といいますが、笑顔から彼女の人間性が見えますね。
【パイプを吸う農家のおじいさん】
農作業の合間にパイプで一服。時代背景からしてタバコじゃないかもですね。
【魚が釣れて喜ぶ漁師たち】
右上の親方のような人、怖そうですね。
【自分の凧をカメラに見せる子供たち】
凧をカメラに見せる自慢げな顔が凄く可愛いです。
【かまぼこを焼くおじいさん】
タイトルはかまぼことしましたが、?がつきます。何を焼いているんでしょうね。
【孫娘に繭(まゆ)の紡ぎ方を教えるおじいさん】
左に写っている子供は短髪ですが、女の子です。おじいさんの仕事見て勉強中。
【太鼓とお神輿と子供たち】
みんなカメラ目線なのが凄く可愛いですね。
上で紹介した写真は全て、「写真家・江南信國氏(T.Enami)」が撮影し、
Okinawa Sobaさんが収集したものになります。
今回はOkinawa Sobaさんから画像の使用許可を頂き、当サイトに掲載させて頂きました。
ソースは以下になり、また他にもたくさんの画像がありますので、是非参照して下さい。
■ T. ENAMI’S TAISHO-ERA STOCK PHOTO FILE – a set on Flickr
Leave your response!