幕末・明治の貴重な着物画像まとめ
2010/03/23
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ほんの1世紀ほど前まで、日本人のほとんどが毎日着用していただろう着物。
今では、成人式や結婚式、卒業式など特別な日に着用するものとして認識されている方が多いと思います。
私は個人的に着物が好きで、いつか毎日着物を着てすごしたいと夢見る学生時代でした。
今現在、着物生活を楽しむ日々ですが、日常で普通に着られていた時代の古い着物や布たちに魅力を感じ、居ても立ってもいられないような興奮を覚えます(笑
ということで、今回は個人的に大好きな、日常的に着られていた時代の貴重な着物写真をまとめてみました。
幕末の日常
1862-1864年の間に撮られたとされている一枚。カメラマンは不明ですが、幕末から大正にかけて活躍した写真家の下岡蓮杖ではないかと言われています。
ちょうど、今放送されている大河ドラマ「龍馬伝」の時代ですねー
つけられたタイトルは”BAKUMATSU BALLYHOO — Hamming It Up for the Camera Man On the Streets of Old Japan”
「幕末の馬鹿騒ぎ!カメラにむかって大はしゃぎの面々」といった感じでしょうか。
子供に碁を教える幕末のお父さん
下岡蓮杖による写真。
このように、歯がみえるほど笑っている人物が映った写真はこれが日本初ではないか?と言われているそうです。
子供が着ている着物の素材は木綿でしょうか。手にとってスリスリしたい!
こういった日本の日常的な生活の写真は、海外で土産物として販売されることが多かったようですが、この写真は「母と子」のような扱いで売られていたそうな^^;
明治・着物を選ぶ女性
身震いするほど美しい反物が所狭しと並べられています。
「あら、これもいいわねぇ。。。」「勉強させてもらいますよ~」なんて会話が聞こえてきそう。
もし私がこの場にいたら、物欲を抑える自信がありません。破産しそう。
1895-1905頃に撮られた写真。カメラマンは神戸のT.Takagi(takagi teijiro)
明治・着物を選ぶ女性2
こちらも着物を選ぶ二人の女性。上の画像よりも20年ほど前、1870年代の写真です。
着物を選ぶ左側の女性の羽織は紋付?右側の女性の前掛けは木綿で少し裾がほつれているのが見えます。ふたりとも黒繻子の掛衿付き。
さっきの写真よりも庶民的な感じがするのは、時代のせいなのか、もしくは先程の写真のお店が高級店だったのか?
想像が膨らみます。
明治・帯と日本髪
1880-1890頃に撮られた写真。一人一人の髪型、微妙に違います。
SHOW ME THE OBI ! + THE SEVEN LUCKY HAIRSTYLES of OLD JAPAN (日本髪) のコメント欄によると、一番左の方の髪型は不明・二番目から結綿・ 菊重ね・花月・銀杏返し・勝山・丸髷・高島田 だそうです。
明治・アイロンをかける女性
羽織に炭火アイロンをかける女性。
炭火アイロンは明治時代に広く普及したとの事なので、明治時代頃だと思いますがもしかしたらもう少し後の写真かもしれません。
後ほど色を付けられてたものでしょうが、左側の女性の着物の鮮やかさと半襟・八掛の色のマッチングがおしゃれ
明治・羽織を縫う女性
説明文によると、羽織を縫い直しているという縞の着物の女性。
針に糸を通しているシーンでしょうか?
よく見ると、右手の中指には指ぬきが、左手の薬指には指輪が光っています。
明治~大正 鏡の前で帯を直す
鏡の前で、帯を直す女性。クロス巻いた帯は、当時の流行だったのでしょうか?
足元には「レートフード」と書いてある瓶と箱が見えます。
◆NCM-化粧品・日用品・流通によると、レートフードとは大正に発売された乳液のようです。
パート2に続く(近日公開)
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